九?囲

２００１年に公開された千と千尋の神隠しのモデルになった町

と紹介されたことから

一般の観光客への知名度が高まった

その昔　九扮は　台湾の一寒村にすぎなかったが

１９世紀末に　金の採掘が開始されたことに町が発展し

日本統治時代　藤田組によりその最盛期を迎えた

九扮の町並みは日本統治時代の面影を色濃くとどっめており

当時の酒屋などの建物が多数残されている

第二次世界大戦後　金の採掘量が減り

金鉱が閉山されてから　町は急速に衰退し

人々から忘れ去られた存在となっていた

１９８９年　それまでタブー視されてきた　二．二八事件を正面から取り上げ

台湾で空前のヒットとなった映画　非情城市　のロケ地となったことで

九扮は　再び脚光を浴びるようになる

映画を通じてノスタルジックな風景に魅せられた若者を中心に

数多くの人々が九扮を訪れ　１９９０年代初頭に九?ブームが起こった

ブームを受け　町おこしとして　観光化に取り組み

土産店が立ち並び　台湾を代表とする観光地の一つとなる